古い角質の徹底除去がニキビ退治の近道?

角質を除去すればニキビが治る…という噂の真偽を1から検証してみましょう!ニキビの治療法に悩んでいる方は必見の医学的ケアガイドはコチラ。なかなか治らない吹き出物を根本的に治療するためにはどんな方法がベストなのでしょうか?

古い角質を落とせばニキビが完治するってホント?

肌表面に残っている古い角質を除去することでニキビが改善する…という噂がネット上に出回っていますが、これは本当に正確な情報?そもそも、肌の構成要素である角質層を取り去っても構わないのかどうか判断に迷っている方も多いと思います。こちらでは、角質を除去するピーリング治療についての情報を医学的見地からくまなく解説しました。

古い角質を除去すればニキビは治る?

頬にできたニキビがなかなか治らないので悩んでいたところ、ケミカルピーリングで古い角質を取り除けばニキビが完治するという話を耳にしました。肌が生まれ変わったようにキレイになる…という話なので、ニキビ以外のトラブルもまとめて解決できるのではないか、と期待しています。ただ、一方でピーリングは肌に良くないという意見もあるようなので、医学的にはどちらの言い分が正しいのか判断できず、ご相談させていただきました。

繰り返すニキビ、難治性のニキビに悩んでいる方にケミカルピーリングはオススメできません。なかなか治らないということは、すでに角質層の水分が失われ、肌本来のバリア機能が低下していることが予想されます。その状態でフルーツ酸などを塗布して角質を剥がしてしまうと、ただでさえ弱まっているバリア機能が完全に破綻してしまう恐れが強いのです。肌を刺激から守るバリア機能を司っているのは角質層の細胞間脂質。セラミドやNMF(天然保湿因子)といった物質が水分と油分を重ね合わせ、ラメラ構造を組んで刺激をシャットアウトするバリアを張っているのです。角質層を剥がすということは、このバリア機能を一時的に大きく弱めてしまうことですから、かえって、ニキビをはじめとした肌トラブルの再発率を高める結果になることが懸念されます。ピーリングは健康肌で、もともと肌質の強い人が、一時的なトラブルを解消するために行うものであり、ニキビを繰り返す敏感肌の方には向きません。それよりも角質層のバリア機能を再構築するため、角質層の保湿ケアを行い、さらに大人ニキビの根本原因である男性ホルモンの過剰分泌を抑えるためのホルモン治療を検討されるのが妥当でしょう。

角質を剥がしてもニキビは治らない!?〜まとめ

古い角質を剥がすケミカルピーリングは、外見的に肌をキレイにする効果がありますが、肌本来のバリア機能を弱めてしまうため、ニキビの再発率をかえって高めてしまう恐れがあります。特に難治性のニキビ、再発を繰り返すニキビに悩んでいる場合、すでにバリア機能が弱まっている可能性が高く、ピーリングの施術は逆効果になる可能性が高いでしょう。ニキビは男性ホルモン過多による角質の異常角化、角質層の乾燥によるバリア機能低下という2つの根本原因によって引き起こされます。ピーリングで表面だけキレイにするという方法ではなく、ニキビの発生原因を取り除く根本治療を検討したほうが、結果的に得るものが多いといえるでしょう。大人ニキビの肌は、本当に一見オイリーで強そうに見えますが、とても繊細な乾燥肌質なのです。