身体ニキビの原因
〜マラセチア菌

ニキビは顔だけに出来るわけではなく、身体に出来ることもあります。代表例は背中のニキビ、胸のニキビなど。そんな身体ニキビに悩んでいる方は、マラセチア菌による毛包炎を疑ったほうが良いかもしれません。身体ニキビの予防、治療に関する情報が満載です。

マラセチア菌が身体ニキビを引き起こす!?

ニキビの原因は一般にアクネ菌とされていますが、実はすべてのニキビがアクネ菌によって発生するわけではありません。身体にできるニキビについては、マラセチア菌という別の菌によって引き起こされているのが普通です。そこで、ここでは身体ニキビの主たる原因、マラセチア菌の性質について紹介することにしましょう。

身体ニキビをリサーチ!マラセチア菌の実態分析

マラセチア菌によるニキビは、背中、肩、二の腕、胸といった部位に後発。アクネ菌のニキビと比較すると、あまり痒み、痛みを伴わないのが特徴とされています。この種の身体ニキビはマラセチア毛包炎というのが正確な病名で、厳密には顔ニキビ(尋常性痤瘡)と区別されているのです。ちなみにマラセチア菌は真菌というカビの一種。ニキビとの違いは、より自然治癒の可能性が低い代わりに医療機関で治療を行えば治りやすく、抗真菌外用薬を塗ると軽快することが多いようです。

マラセチア菌は常在菌の1つ!

マラセチア菌はアクネ菌等と同様に日頃から皮膚に住みついている常在菌の1つです。アクネ菌と同じく皮脂分解酵素のリパーゼを分泌し、皮脂を遊離脂肪酸とグリセリンに分解、遊離脂肪酸が酸化されると毒性のある過酸化脂質に変化し、炎症へと発展するのです。マラセチア菌にはマラセチア・ダーマティス、マラセチア・シンポディアリス、マラセチア・グロボーサ、マラセチア・ファーファー、マラセチア・レストリクタの5種が存在します。このうちマラセチア・ファーファーは毛穴に侵入した時点で異物と認識される性質があり、すぐに免疫反応による炎症が発生します。

マラセチアによる身体ニキビの予防&治療

基本的にアクネ菌と同様、皮脂や湿気の多い場所を好む性質があります。特にオイリー肌で皮脂分泌が多い方は要注意。もし、マラセチア毛包炎の可能性が疑われる身体ニキビが多発しているようであれば、皮膚科を受診するようにしてください。症状の程度に応じて、抗真菌外用薬、内服薬などを処方することで軽快が望めます。ちなみにマラセチアが頭皮で増殖すると、脂漏性脱毛症を引き起こすこともあるため“絶対に身体の毛穴でしか増殖しない”とは言い切れない点も注意。あまりにも治りにくく、症状の重い皮膚症状が出た場合は、部位を問わず皮膚科の受診をお勧めします。

身体ニキビの原因菌、マラセチア〜まとめ

“ニキビの原因=アクネ菌”という認識が一般的ですが、身体に生じるニキビはマラセチア菌というカビの一種によって引き起こされることが多いです。頭皮で増殖すると脂漏性脱毛の原因にもなるので、マラセチア毛包炎が疑われる場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。抗真菌薬による治療を行えば、1〜2ヶ月で治癒することが多いので、早期受診が治療のカギ。マラセチアは皮脂と湿気を好むので、身体を清潔に保つことが予防法の代表といえます。