潤い仕上げのニキビケア 薬用アクネスラボ ニキビの根本原因からアプローチ

硫黄製剤

硫黄は、歴史あるニキビ治療薬として知られており、市販製品の多くに含まれています。ここではイオウ製剤がどのようなメカニズムでニキビを治療するのかについて解説し、皆様の治療方針選択にお役立ていただきたいと思います。

硫黄製剤によるニキビ治療

こちらでは、古くからニキビ治療薬として多用されてきた硫黄製剤の効果について解説しています。硫黄がどのようなメカニズムでニキビを治すのか、どんなニキビに対して特に効果を発揮するのかといった案外知られていない部分を徹底紹介していますので、ニキビに悩んでいる方は是非ともご一読をお願いいたします。

硫黄がニキビを治療するメカニズム

硫黄には大きく分けて3つの効果があります。1つは殺菌作用で、ニキビの原因となるアクネ菌を減少させること。2つ目は、角質を柔軟にして毛穴が詰まるのを防ぐ作用。そして、硫黄が持っているもっとも強い作用が、皮脂分泌を抑制して肌表面を乾燥させるというものです。ニキビというのは、角栓によって詰まった毛穴の中に皮脂が溜まり、その皮脂をエサに増殖するアクネ菌が炎症を誘発するという順序で悪化していきますから、硫黄が持っている3つの効果はニキビ抑制に有益であると容易に推察できますね。

メジャーなニキビ治療薬にも含まれている!?

硫黄製剤と言われてもピンと来ない方が多いかもしれませんが、メジャーな治療薬の多くに硫黄が含まれているので一例をご紹介しましょう。クレアラシル、メンソレータムのアクネスニキビ治療薬、ビフナイトといった有名な市販薬はすべて製品100gあたり3gの硫黄を含んでいます。この事実からも、硫黄がニキビ治療の有力成分として扱われていることは間違いないといえるでしょう。安価である上、重篤な副作用も持たない硫黄は市販薬としても販売しやすく、ニキビ治療薬として普及したのは頷けるところですね。

大人ニキビには逆効果になることも!?

硫黄製剤には1つ大きな弱点があります。それは、大人ニキビに対する効果は期待できず、それどころか悪化要因になり得るという事実。問題なのは硫黄が持っている皮脂を抑制して肌を乾燥させるという効果です。思春期ニキビの場合は皮脂量をコントロールして皮脂を抑制することが効果をもたらしますから、有効性もあるでしょう。しかし、皮脂には肌表面を保護する役割がありますので、皮脂を減少させすぎると表面を守るため、むしろ皮膚は躍起になって皮脂を分泌しようとします。結局、皮脂が溜まりやすくなり、逆に大人ニキビを悪化させる可能性もあるのです。

特に問題なのが、乾燥を誘発する作用!

また、硫黄製剤が持っている肌表面を乾燥させる効果にも注意が必要。硫黄によって肌表面が乾燥してしまうと、角質層の水分まで奪われ、肌バリア機能の低下を招いてしまうというリスクもあるでしょう。また、硫黄には独特のにおいがある上、塗布してから時間が経過すると硫黄粉末が白く浮き上がってくる場合もあるので、外出前の使用に注意が必要…といった別系統の問題もはらんでいます。これらを総合すると、硫黄製剤が他の医薬品に取って代わられつつあるのは、当然かもしれません。

硫黄を含む薬品でニキビ治療〜まとめ

古くから多くのニキビ治療薬に含有されてきた硫黄ですが、皮脂を過剰に抑制する性質があることから、大人ニキビへの効果には疑問符が点灯します。基本的に、硫黄は思春期ニキビの治療に活用するべき成分と認識したほうが良いでしょう。硫黄には肌の乾燥を招く作用もありますので、肌本来のバリア機能を低下させ、かえって大人ニキビを悪化させる危険性もあるのです。硫黄製剤が徐々に下火になってきているのは、ある意味当然の傾向といえそうです。

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