悪玉ニキビ菌と善玉ニキビ菌がいる?

腸内環境だけでなく、皮膚環境も正常化!?ニキビ菌と呼ばれ嫌われているアクネ桿菌の中にも、善玉菌が存在しているという噂の真偽を解説。ニキビの出来ないキレイな肌を目指すために、皮膚科の最前線を知っておきましょう!

ニキビ菌の中にも善玉菌がいる!?

最近の研究で、ニキビの原因アクネ菌の中にも、肌に好影響を与える種類が含まれているのではないか…という説が有力視されています。大腸菌に善玉と悪玉がいて、善玉菌を増やすと体調が良くなり、悪玉菌が増えてしまうと下痢や便秘を引き起こすのと同様に、皮膚常在菌にも善玉と悪玉がいるというのです。果たして、信憑性あるのでしょうか。

ニキビ菌にも善玉と悪玉がいるってホント?

ニキビの原因と言われているアクネ菌には複数の種類があって、その全てがニキビを引き起こすわけではない…という話を耳にしました。アクネ菌の中にも肌の健康を守ってくれる種類があるというのは本当なのでしょうか?もし本当だとすれば、善玉菌を増やす方法があるのかどうか、具体的に教えていただけると嬉しいです。

アメリカのワシントン大学で、ニキビに悩んでいる49名、肌トラブルのない52名から、それぞれアクネ菌を採取して分析するという研究が行われました。ゲノム解析の結果、アクネ菌の菌株は未報告のものだけで66種類にわたっており、その中にニキビが発生している人の肌だけに存在している菌株が存在していることが分かっています。逆に、肌がキレイな人からは採取されるのに、ニキビが出来ている人の肌にはほとんど存在していない菌株があることも解明されました。以上の結果を総合すると、ニキビ肌の人に多く存在している菌が悪玉アクネ菌、キレイな肌の人に多く存在している菌が善玉アクネ菌である…と推測することが出来ます。そして、この研究で見つかった66種類にわたる未報告のアクネ菌株を分析したところ、やはり、ニキビの原因となる種類と、肌の健康を促進する種類に分けられることも確認されました。言うなれば、腸内環境と同様、善玉菌によって健康が保たれており、バランスが崩れて悪玉菌が増えてしまうと状態が悪化するということですね。
ただ、今のところ、善玉菌を増やすための具体策、善玉菌をクリームや乳液に加工して直接補充する方法などは研究中となっています。もし、画期的な方法が開発され、実用化までこぎ着ければ、ニキビ治療が大きく躍進するかもしれません。

善玉菌ニキビ菌と悪玉ニキビ菌〜まとめ

アクネ菌には善玉と悪玉が存在しています。細かなゲノム解析上の違いを入れると相当数のアクネ菌が存在していることになりますが、大きな区分けでは3種類とされており、そのうち2種類が悪玉菌、1種類が善玉菌です。難治性の大人ニキビに悩まされている人からは悪玉菌が検出され、キレイな肌の人から善玉菌が検出された…という結果を踏まえても、この研究結果が示す内容は充分、信用に足ると考えて良いでしょう。今後の研究次第では、乳酸菌を含んだ整腸剤のように、善玉菌を増やすというアプローチのニキビケア医薬品、化粧品が出現するかもしれません。これからのアクネ菌研究に大きな期待が寄せられますね。