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過酸化ベンゾイル製剤

アメリカ合衆国でニキビ治療の主役となっている過酸化ベンゾイルの効果、副作用を徹底解説!国内未認可となっていますが、入手、使用は可能なので、知識として知っておく価値は充分です。美肌を取り戻すために、さまざまな治療法について学びましょう。

過酸化ベンゾイルによるニキビ治療

アメリカでニキビ治療の第一選択とされているのが、過酸化ベンゾイル製剤です。国内でも2015年頃より保険適応になっており、ニキビに効く薬として一定の知名度を獲得しています。こちらでは、国際基準のニキビ薬である過酸化ベンゾイルの効能を詳しく紹介。

過酸化ベンゾイルってどんな薬?

過酸化ベンゾイル(BPO、ベンゾイル・パーオキシド)は、強力な殺菌作用、ピーリング効果、乾燥促進作用を持つ薬品。肌に塗布すると酸素を産生するため、嫌気性で空気を嫌うアクネ菌を強力に殺菌することが可能です。ピーリング効果があり刺激も強いため、炎症を起こしたニキビには向きませんが、白ニキビや黒ニキビの治療には強力な効果を発揮します。ちなみに純粋な個体は容易に爆発してしまうため、消防法で危険物に指定されていますが、医薬品として用いられる形態&濃度でそのような危険はありませんのでご安心ください。

副作用や注意点について知りたい!

ピーリング効果があるということは、角質層を溶かす性質があるということです。やや刺激の強い薬品なので、敏感肌の方は腫れや痒みを引き起こす可能性もゼロではありません。また、すでに炎症を起こしている場合も、副作用で悪化する恐れがあるため、避けたほうが無難。また、肌を乾燥させる性質があるため、肌本来のバリア機能を低下させるリスクも心配なところ。今あるニキビを除去する対症療法に過ぎず、肌質はむしろ悪化しかねないので、ニキビを消失するまでの限定的な使用に留め、長期連用は厳に慎むべきでしょう。

1.ベピオゲル

過酸化ベンゾイル(BPO)を2.5%含むゲルです。日本では2015年に保険適応になった薬剤です。ベピオゲルには、殺菌作用とピーリング作用があり、毛穴のつまりをとります。副作用に乾燥や刺激性があり、保湿してからベピオゲルをつけてください。

2.デュアックゲル

過酸化ベンゾイル(BPO)とクリンダマイシンゲルを混合したゲルで、2015年に保険適応になりました。ベピオゲルにクリンダマイシンが加わったことで、強い殺菌作用があります。
1日1回夜にニキビの部位に塗布してください。副作用に乾燥、カサカサ感がありますが、ベピオゲルよりも副作用が少ないようです。

3.エピデュオゲル

エピデュオゲルは、アダパレン(ディフェリン)とベピオゲルの合剤です。2016年に保険適応になりました。2剤合わせているため、効果はありますが、副作用はベピオゲルやデュアックゲルに比べ強いような気がします。
副作用は皮膚刺激がほとんどです。

過酸化ベンゾイル治療〜まとめ

アメリカで多用されているニキビ治療成分の過酸化ベンゾイルは日本でも認可され、ほとんどの皮膚科で保険診療を行うようになっていますが、刺激が強く発赤や腫れなどの副作用をもたらす場合も多いようです。
敏感肌の方、すでに炎症が起きている場合、バリア機能の低下した大人ニキビの方が使用することはおすすめできません。

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